Mokutan Artist

木炭は人類最古の描画材料と言え、現在でも画学生のデッサンの基礎学習には欠かせない材料であるばかりではなく、美術家の下描きやスケッチなど、さらにパステル、チョーク、クレヨン等と併用したデッサン画用としても、また、日本画では輪郭の当たりをつけるためなどに幅広くいつまでも親しまれています。

しかし、木炭の性質上、作品としての保存・保管は難しく、木炭を主とした作品は多くは残っておりません。

伊研は画用木炭を主として表現・創作活動を行うアーティストを【Mokutn Artist】として支援することで、木炭の画材・素材としての更なる可能性を開拓するとともに、画材としての木炭の普及、また、新製品の開発へと役立てていきたいと考えています。

伊藤⼤悟(いとう・だいご)

画家。
1998年 埼玉県生まれ。
2024年に武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コースを修了。
人間の社会活動と自然の営みの相互作用をテーマに、登山や里山の散策等のフィールドワークを重要視した制作スタイルによって、現代の都市生活と自然の関係を再考すべく多様な木炭画を制作している。
近年は海外でのトレッキングを経験するなど、あらゆるフィールドへ足を運び作品の幅を広げようと試みている。
主な展示に 「TO CHOLATSE」 (STAGE-1, 2023)、「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス」(雲ノ平山荘, 2023)、「白日展 創立百周年記念展」(国立新美術館, 2024)など。

※伊藤大悟氏には当ホームページに作品画像を提供いただいております。

大東忍(だいとう・しのぶ)

美術作家
1993年 愛知県生まれ
2019年 愛知県立芸術大学美術研究科博士前期課程修了
風景から人の営みを読み取るために盆踊りを踊るなどの思索を重ねながら、木炭画や実践と称する表現を通して作品制作をおこなっている。
主な活動に「第18回shiseido art egg 第1期 大東忍『不寝の夜』」(資生堂ギャラリー、2025)、「VOCA展2024 現代美術の展望—新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、2024)でVOCA賞受賞、襖絵『かつての騒ぎと今日の踊り』(常設展示、康全寺、2023年より)など。